2007年08月21日
退部座り
高校時代の部活での事。
テニス部に入部したての頃は球拾いが一日のほとんどだった。
コート脇でずーっと立ちっぱなしで、ボールが来たら走って拾いにいく。まったく面白い事はない。しかも私の出身高校はオムニコート5面、ハードコート2面、壁打ち用1面があり、決して「コートが足りないから仕方なく1年生は球拾い」という訳ではなかった。2年生、3年生は1コートあたり多くても6人くらいだったと思う。
そんな状況だったので、球拾いを熱心にやる1年生も多いはずはなかった。
そして、部活にもだいぶ慣れてきた5月くらいの事だったと思う。
同級生の一人がコート脇で、球拾い待機中にラケットのグリップを下にして縦に地面に立て、ヘッド部分に腰掛けていたのである。
当初はラケットが折れやしないかと心配して、私はやっていなかったのだが、ある日、あまりに疲れたときにちょっとやってみたら、とても楽だった。
球拾いだけの報われない疲れがスーっと抜けていくようだった。
そんな感じで疲れを癒していた時に、コートに向かって校庭を横切ってくる顧問の先生の姿が見えた。
私はすぐに気がついて、ラケットに座るのをやめたが、コートの反対側にいる同級生は気がついていない。
教えてあげたいが、コートの向こうに大声を出して教える訳にもいかない。どうしよう?と考えている間にあっさり先生に見つかってしまった。
一年全員集められて、ものすごい剣幕でおこられた。
「道具を大事にしないヤツは上達しない!」
ごもっとも・・・
「もう一回やったら即刻、退部だ!」
という訳で、我が校のテニス部ではその座り方を「退部座り」と言うようになった。
メイコが「体育座り」でテレビを見ていて、なんとなく思い出した。
テニス部に入部したての頃は球拾いが一日のほとんどだった。
コート脇でずーっと立ちっぱなしで、ボールが来たら走って拾いにいく。まったく面白い事はない。しかも私の出身高校はオムニコート5面、ハードコート2面、壁打ち用1面があり、決して「コートが足りないから仕方なく1年生は球拾い」という訳ではなかった。2年生、3年生は1コートあたり多くても6人くらいだったと思う。
そんな状況だったので、球拾いを熱心にやる1年生も多いはずはなかった。
そして、部活にもだいぶ慣れてきた5月くらいの事だったと思う。
同級生の一人がコート脇で、球拾い待機中にラケットのグリップを下にして縦に地面に立て、ヘッド部分に腰掛けていたのである。
当初はラケットが折れやしないかと心配して、私はやっていなかったのだが、ある日、あまりに疲れたときにちょっとやってみたら、とても楽だった。
球拾いだけの報われない疲れがスーっと抜けていくようだった。
そんな感じで疲れを癒していた時に、コートに向かって校庭を横切ってくる顧問の先生の姿が見えた。
私はすぐに気がついて、ラケットに座るのをやめたが、コートの反対側にいる同級生は気がついていない。
教えてあげたいが、コートの向こうに大声を出して教える訳にもいかない。どうしよう?と考えている間にあっさり先生に見つかってしまった。
一年全員集められて、ものすごい剣幕でおこられた。
「道具を大事にしないヤツは上達しない!」
ごもっとも・・・
「もう一回やったら即刻、退部だ!」
という訳で、我が校のテニス部ではその座り方を「退部座り」と言うようになった。
メイコが「体育座り」でテレビを見ていて、なんとなく思い出した。